‟気になる”を調べてみました

肌ケア豆知識

Chapter 7

「夏の水分補給」について調べてみました

① 水分補給しないとどうなるの?

みなさん、こんにちは!前回は身体が暑さに慣れること、つまり「暑熱順化」について見ていきましたね。でももう一つ、暑い中での運動で絶対に忘れてはいけないものがあります。それは・・・そう、ズバリ「水分補給」!

暑い中で運動するとなると、必ずと言っていいほど「しっかり水分補給してくださいね~!」なんて言われると思います。そんなのわかってるよ~!って返したくなる方がほとんどじゃないでしょうか。そこで、今回はもう一歩踏み込んで「じゃあなんで水分補給が大事なの?」ということを見ていきましょう。

前回の記事で紹介したように、暑熱環境(外気温28℃以上の暑い環境)において過度な体温の上昇、それから汗をかくことによって水分が失われることでパフォーマンスは落ちてしまいます。それだけでなく恐ろしい熱中症の原因にもなってしまうんです。ですから水分補給は欠かせません!

みなさんも運動をすると汗をかきますよね。汗をかくと体の水分が失われるので体重が減るんです。脱水ってことですね。じゃあ、水分補給をしないで脱水がどんどん進んでいったら身体はどうなっちゃうの?今回はここを、具体的な数字とともに見てみましょう~!!

体重の2%程度までの脱水なら過度な体温上昇の心配はないので安心です。ですが、それ以上脱水が進むと運動パフォーマンスが低下するリスクが高まってしまうんです!具体的には、1%脱水が進むごとに深部体温(直腸の温度)が0.3℃上昇し心拍数が約10拍/分増加します。そして体重の2%の脱水で持久性パフォーマンスが低下し始め、3%でスプリントパフォーマンスが低下するそうです。さらにそれを超えて4%以上失うと疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれると言われており、熱中症のリスクが高くなります。こうなっては大変ですね!

多くのスポーツ選手は運動前後の体重差を2%以内にするよう管理しています。みなさん運動後に体重が減って、「やった~!」なんて喜んでないですか?でもちょっと待って、それは脱水によるものかも。スポーツ前後で体重差が2%を超えないように・・・例えば、体重50㎏の人なら運動後に1㎏以上体重が減らないように気をつけて、水分をしっかりとってくださいね。

水分補給はパフォーマンスを発揮するためだけでなく、熱中症対策としてもとっても大事!しっかり水分補給しましょうね~!

参考資料

国立スポーツ科学センター:競技者のための暑熱対策ガイドブック

独立行政法人労働者安全機構労働安全衛生総合研究所:熱中症が発生する原理と有効な対策

ページトップ