引退から復帰、様々な経験を経て見事に復活を果たした「唐見実世子」選手。
長く現役で走り続けることの難しさや、
今だから感じることができるアスリートとして憧れの存在として見られる職業の心構えを聞いてみました。

目標の「シスターローズジャージ」を獲得した今シーズン。
一年を振り返ってレースとスキンケアについて聞いてみました。

橋本:今シーズンですが2016年のJフェミニンツアーのシリーズチャンピオンを獲得おめでとうございます!

唐見:ありがとうございます。

橋本:復帰してからすぐに素晴らしい成績で。そもそも今年の目標ってどんな感じだったんですか?

唐見:シスターローズジャージを取ることが目標だったんですけど、最初は厳しいかなって思っていました。復帰してすぐに体力が回復すると思っていなかったので、まずは全戦走ることを考えていました。走っていくうちにだんだん体力が回復してきて、割と早い時期にもしかしたら行けるかも!って思い始めました。それからは怪我とか事故の心配の方を注意するようになりました。

橋本:復帰してからそんなに早く「これなら行けるかも!」て思ったんですね。すごい!

唐見:あとチーム総合に貢献したかった。女子の場合は優勝することでしか貢献できないので、1回でも多く優勝することを目標にして走り続けました。チームには女子が私しかいないのでマークされ始めると本当に厳しいレースになりましたね。最初は引退して何年も経っているので若い選手は私のことを知らなかったりしてノーマークなんですがレースを重ねるごとにだんだん選手の中でも私の実績がわかってきてわざと先頭を引かせる時間を長くしたり、いろんな駆け引きを仕掛けられて、普通は同じチームの選手がそれを守ったりするんですけど私の場合一人なので最初は大変でした。

橋本:そうなんですね。すごい世界ですね。

唐見:でもだんだんマークを振り切る方法がわかってきて、そのあとは目標に向かって走り続けることができるようになりましたね。

橋本:そんな素晴らしい一年を振り返ってどんな一年でした?

唐見:3月からレースが始まって11月までずっとレースでした。

橋本:長い!夏の間とかは焼けちゃいますね。

唐見:でも8月は2〜3週間くらいレースがない日程があるんですよ。暑くて倒れちゃいますから。そこ以外はずっと毎週レースですね。

橋本:今年の夏からアグレッシブデザインを使い始めたようですが何か変わりました?

唐見:若いときは日焼け止めを塗らなっかたのですが、やっぱり気になるから25歳くらいからは塗り始めました。夏は勿論ですが冬場もオーストラリアやタイに遠征に行ったりするのでそこでも日焼けで肌が痛くなっちゃうんですよ。このころから選手間でもヤバいねって話になって日焼け止めは年間を通じて使い始めました。

橋本:そうか、年間を通じて日に焼けるところを移動してるんですね。

唐見:そうですね。アグレッシブデザインを使い始める前は汗をかくと落ちちゃうんで塗り直しが面倒だし、年間を通じて何本も日焼け止めを買ったりしていたんですがアグレッシブデザインに変えてからは日焼けもしにくくなったし塗り直す時間も必要ないので練習に集中できますね。あと、ワコさんと会って、ちゃんと手で温めてから使うことを今は実践していますよ。二度塗りも!

橋本:わー!すごい。ちゃんと実践しているんですね。

唐見:以前はジャージを着ていても完全に日差しをカット出来ていないのでビブパンツの肩紐状に日焼けしていたり、パンツのパッドの形にお尻が白くなっていたりとかあったんですよ。でも今は全く日焼けしないですね。
タイ合宿に行くと練習中にスコールがあって全身ずぶ濡れ。そのあとすぐに晴れ間が出て暑くなるんですけど、そんな時にもアグレッシブデザインは落ちなくてびっくりするんですよ!

橋本:凄いですね。そんな時にも落ちないアグレッシブデザインですがちゃんとクレンジング剤は使ってますか?

唐見:合宿中とかは選手で使いまわしたり誰かが持っているので落としてもらったりしていました。短期間の合宿だとクレンジング剤のボトルが大きいのでできれば小さい専用ボトルとか作ってもらいたいな〜〜って思っていたりもします。

橋本:私は自分で移し替えて持ち歩くようにしていますよ。その方が便利だから。

唐見:でも専用の小さいボトルも欲しいですね。

橋本:冬場は海外の合宿もですが、シクロクロスの大会にも出場していると聞いていますが。

唐見:そうなんですよ本当に年間を通じて大会に出ていますね。

橋本:冬場の日焼けについてはどうですか?

唐見:シクロクロスは朝から始まって午後までレースを行うので日差しには注意しています。だから朝会場に行く前にはアグレッシブデザインを塗ってから会場入りをします。

橋本:やっぱり冬場でも日焼け対策は必要ですよね。

唐見:そうなんです。あと本当のアグレッシブデザインの使い方ではないんですが汗にも水にも落ちにくいので泥とかホコリまみれになるシクロクロスの大会では日差しだけでなく泥やホコリからも肌を守ってもらえるので必ず塗るようにしています。特に泥はそのままにしておくと乾燥してカピカピになってしまって、そのあとの肌も乾燥してしまいがちなので1枚バリアしているアグレッシブデザインがあると乾燥対策にもなるんですよ。

橋本:久しぶりに唐見選手にあって全然日焼けしていないから驚きました。

唐見:やった。嬉しい!

泥だらけのレースでも表彰台に登るときは少しでもキレイな姿でいたいですね。

橋本:何かメイクで悩みとかあります?

唐見:寒くなってくると乾燥肌対策が大変で、洗顔したらすぐに化粧水を付けるようにしています。化粧水も2度塗りです。化粧水で潤わせてからクリームを付けるようにしています。

唐見:最近メイクが派手になったって周りの選手が言うんですよ。

橋本:それは綺麗になったってことですよ。表彰台に登るときはメイク直しとかするんですよね。

唐見:はい、しますね。顔に虫が付いていたり埃がひどかったりすることがあるから顔を洗ったり。

橋本:さすが、レースを走っている人にしかわからないあるあるネタですね。あと、もう少し眉毛を伸ばしたほうがいいかな。

唐見:短すぎですか?

橋本:長めにしていたほうが顔を洗ったりしたときに眉毛を書かなくて済むから短い時間でメイク直しができて、レースのときとかは便利ですよ。
あと、表彰台に乗るときは唇にテカリを入れると「あ、この人ちゃんと綺麗にしているな」って思われやすので手軽にメイクするテクニックになります。

唐見:ツヤッとさせるにはどうしたらいいんですか?

橋本:ツヤッとさせるにはグロスですね。リップでも代用できます。

唐見:リップでも使えるんだ。

橋本:タレントさんなんかはテレビや写真集で見るよりも実際に会ったほうが目とか本当に大きくてビックリするらしいですよ。でも映像や画像になると普通に感じられるので一般の方はその位派手にしてやっときれいに見えるのでメディアに露出するときは少しオーバーでも大丈夫なんですよ。

唐見:なるほど。もっと勉強したくなりました。奥が深いですね。

橋本:自転車競技もメイクもまだまだ勉強ですね。私も頑張ります!今日はありがとうございました。

Profile - 唐見 実世子 ( 弱虫ペダルサイクリングチーム )

アテネオリンピック日本代表。

イタリアを拠点にヨーロッパのレースで活躍後、一度は引退したが2016シーズンから現役復帰し3年連続Jフェミニンツアーチャンピオン。2018年アジア選手権個人タイムトライアル3位、世界選手権個人ロードレース日本代表。

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